ゆっくり進んだ方が良い
不登校、引きこもりを順調に良い方向に向かうには焦らずにゆっくり進んだ方が良い。
現在子どもは、
・大学生になり一人暮らしをしている
・やりたいことを見つけて実行している
・バイクの免許を取得した
・将来何になりたいか目標を決めている
とこんな感じで、ゆっくり進んだことで自分の人生を少しずつ前に進めることが出来ています。
中学2年生の頃から不登校、引きこもりになり高校にも行けず、ずっと部屋でゲームばかりしていた子どもが、
どうして、このように順調に前に進むことができたのでしょうか?
それは焦っていたからです。
次回は、子どもが引きこもりを上手く良い方向に進められた理由は、
「このままの状態の自分に焦っていた」をお伝えしていきます。v
子どもを信頼する
子どもから言ってきたことだけに手を貸してあげる。
私は、毎日子どもが元気にしていると分かっていても、
「今日は会話が少なかったな‥」
「今日は起きる時間が遅かったな‥」
と、いつも不安になり心配をしていました。
「また、体調が悪くなったらどうしよう‥」と思い込んでいました。
それは、自分自身に不安を感じていたため、自分だけでなく子どもにも疑いの目を持っていたからです。
「このままのいい状態でいて欲しい」という思いがあり、どんな状態でも受け入れるということができず子どもを信頼できていませんでした。
私は、色んな事を想像して子どもに「何かしたいの?」「どこかに行きたいの?」と言っていました。
しかし、子どもは自分で考えて決めて行動することができるようになっているので、自分でSOSを出した時以外は何もしなくて良いのです。
以前の私は、子どもの言動を気にしたり、こうなるかもと予想して不安になったりと、子どもの問題を自分の問題にして不安を抱えていたので、子どもが落ち込むと子どもと一緒になって元気を無くしていました。
今では、問題を親子でそれぞれ分けて考えることで、お互いに自分の問題とだけ向き合うことができるようになり不安になることも無くなりました。
私が元気に声をかけていると、子どもは調子が悪くても早く回復するようです。
今では、二人で一緒に調子が悪くなることもなくなったので、とても気持ちが楽になっています。
「もう、子どもの将来は大丈夫!」
と、子どもを信頼できるようになりました。
子どもの話しを聴く
やりたいと言ったことに徹底して付き合う。
これは、2019年8月から子どもにしてあげたことです。
子どもは、自分のやりたいと思ったことを、やらせてもらえると分かると表情が明るくなり思っていることを語り始めました。
そして、自分の中の世界が変わり本当の自分を見つけることができたのです。
不登校になってからの辛かった記憶は消すことはできませんが、これから楽しいことを沢山学んでいくと楽しい経験の方が上回って辛い記憶を薄れさせてくれます。
子どもは、いつも家にいるので学校のように毎日の時間割などのスケジュールも決まっていません。
何をしたらよいのか悩みながら自分で考えていました。
時間がかかる難しいプラモデルを造りたいと言った時もあり、その時は友達として一緒にできることを手伝いました。
以前にもプラモデルを造ったことがあり失敗した時は、めちゃくちゃに壊したことがあります。
今回子どもは、
「前の自分だったら、ちょっと失敗したら、もう壊して諦めていたけど今回は、まあ直せば何とかなると思えるようになったよ」
と、前向きに考えるようになりました。
また、ある日この人のような服が欲しいと言ってきて、おしゃれをして自分を表現するようになりました。
すると、今度はその服を着て外に出掛けたくなったようで外出する日も増えてきたのです。
私は、いつも部屋に引きこもっていた子どもが自分から出かけて行く姿を見て、どんなでもいいから、周りと違っていてもいいから、子どもが自分らしくいられればそれでいいと思えるようになりました。
これまでは、うずくまって苦しんでいる姿をずっと見てきたので、まさかこんなに早くこのように思える日が来るなんて思ってもいませんでした。
子どもの話しを聴いて、やりたいことに徹底して付き合ってきた結果、子どもは自分の気持ちと向き合っていけるようになり本当の思いを出せるようになったのだと思います。
ここまで子どもに付き合っていくと、これから先はどんなふうに成長するのかとても楽しみです。
次回は、子どもを信頼する(子どもから言ってきたことだけに手を貸してあげる)をお伝えします。
子どもと一緒にしてきたこと
不登校で引きこもりだった生活を、たった8ヶ月で外で活動できるまでになった子どもが、それまでに、私と一緒にしてきたこと2つをお伝えしていきます。
「家族との会話が嚙み合わない、衝突が続く・・子どもは不登校で引きこもり」
と悩み続けていたのに、どうしてたった8ヶ月で良い方向に向かっていったのでしょうか?
なぜ、4年間も部屋に引きこもっていたのに、やる気を起こせるようになったのでしょうか?
同じような悩みを持つ方に参考にしていただけたらと思います。
子どもは2015年の3月から不登校になり、ずっと部屋に引きこもっていたので、2019年8月から私がカウンセリングに通うことになりました。
いつも、「だるい~、何もやる気が起きない~」と寝てばかりの生活でした。
それが、2020年3月には、「来年の受験に向けて頑張るぞー」と勉強に励むようになったのです。
どうして8ヶ月で動けるようになったのか、時間が解決したのでは?と思われるかもしれませんが、
子どもが一人で部屋に引きこもっている状態が続くと、自然に良くなることは難しいと感じました。
私が仕事で家に居なかった時は、子どもの元気が日に日に無くなり何日も顔を合わせない日が続きました。
何に対しても無気力になり、笑うことも話すこともなくなり、しまいには、押し入れに入りたいと言ったくらいです。
しかし、そんな苦しい日々もカウンセリングで教えていただいた2つの事を実践したことで、劇的に変わりました。
それまでに、私と子どもが一緒にしてきたことは、
●子どもの話を聴く(やりたいと言ったことに徹底して付き合う)
●子どもを信頼する(子どもの方から言ってきたことだけに手を貸してあげる)
です。
次回は、子どもの話しを聴く(やりたいと言ったことに徹底して付き合う)をお伝えします。
気分が良くなることをしたい
子どもは、一年で最も日の入りが早くなる12月から3月までは、体調が悪く寝てばかりの日が続いていましたが、4月から5月は比較的体調が良く動くことが出来ていました。
ですが、6月頃になると昨日まで動けていたのに急に体調が悪くなり、また寝てばかりの日々に逆戻りになってしまい、その時の子どもの落ち込みはひどいものでした。
そんな時に、子どもから気分が良くなる所に行ってみたいと誘われ、毎週1回日帰り温泉に行くことになりました。
そこは、人が少なく貸切になることもあり、ゆったりとくつろげる場所でした。
露天風呂からは虹を見ることができたり、子どもの心の癒しになる良いところです。
その時の状態に合わせてやっていくことで、年々体調の振れ幅も落ち着いてきて子どもの気分が良くなることにつながったのだと思います。
役割
子どもは、カウンセリングに通うことができませんでした。
代わりに、私が先生から教えてもらったことを子どもに伝えていくことになりました。
先生からは、お子さんは学校に行っていないので、お母さんが友達役、父親役、先生役、きょうだい役をしてください。
と教えてもらい、その通り実践しました。
いつか子どもから、お母さんもピアノとかやってみるといいんだよ
と言われたことがあります。
自分と同じ共通の趣味で気持ちを分かち合いたかったのだと思います。
お母さんに興味がなくてもやっているうちに楽しくなるかもしれません、
どんなことでも、子供と友達と遊んでいるような感じで始めてみてください。