初めてのカウンセリング2
2回目は、子どもを連れてのカウンセリングです。
カウンセラーの先生から子どもへ、このままで苦しくないの?との問いかけに、
子どもは、苦しいですねと答えていました。
それから、カウンセリングが終わり帰宅した翌日、
子どもは、家族を部屋に集めて聞いてほしいことがあると言ってきました。
そこで、
学校に行けなくなってから今までの3年間、ずっと僕は一人で苦しんできたんだ。
お父さん、お母さん、おばあちゃん、僕の気持ち分かる?
あの時みんなどうしていた?
私たちは、精神的に不安定で子どもの気持ちに寄り添うことができず、ただ子どもを見守ることしかできませんでした。
子どもはカウンセリングを受けて、自分の中に溜め込んでいた辛い気持ちを家族の前でやっと吐き出すことができたのです。
今では、一人で抱えてきた悩みを家族やカウンセラーの先生と分けて取り組んでいくことで良い方向に進めています。
初めてのカウンセリング
カウンセラーの方から
「お母さん大丈夫ですよ」
「安心してください」
「良くなりますよ」
と言葉をかけていただき、
私は心から安心して、もう大丈夫、子供の不登校、引きこもりはこれから良くなっていく
と確信して嬉しくなりました。
苦痛を感じている人の考え方は硬直化しやすく歪んだものになりやすいと考えられています。
そして、親や配偶者から否定的な言葉をかけられ続けていると「自分はダメな人間だ」とマイナスな捉え方をするようになります。
私は子供の不登校、引きこもりから、もう抜け出せないのかもしれないと思い込みマイナス思考に陥っていました。
初めてのカウンセリングで、「安心、大丈夫、良くなる」という言葉を受け入れてから喜びの感情が湧くようになり私の考え方が変わり、子供の引きこもりにも良い変化が起きるようになりました。
ご挨拶
はじめまして。佐藤一美です。
私たち家族は、幼い頃の家庭環境の影響から
自分の感情をコントロールできない、相手を自分の思い通りに支配してしまう、人の顔色を伺う、自分には価値がない、自分の意思が分からない、辛くても我慢をする
という、自分の感情にフタをしてありのままの自分を見失う親子代々の負の連鎖に苦しんできました。
夫は、発達障害を持ち、その特性を周りから理解されずに育ち、その生きづらさから常に不安で怒りや恐れを感じて生きるようになり、家族の一言で自分が否定されていると感じると突然に怒り出し感情のコントロールができなくなり、家族は腫れ物に触るかのように顔色を伺いながら接するようになり疲れ果てていました。
今から18年前に夫はうつ病になり、私は家族のために好きなことはやめよう、家の中が暗くならないように明るくしないといけない、家族を喜ばせないといけない、と自分の気持ちを抑え自分の価値を家族から補おうとしていました。
子どもには、本当はゆっくりしたいのに頑張らないといけない、いくら頑張っても足りないと心のよりどころを他で補い辛い思いをさせ親の影響を受け継がせていました。また、学校で疲れて帰っても家でくつろぐこともできず不安で夜も眠れなくなり不登校になり部屋に引きこもるようになっていました。
そんな時、子どもから助けてほしいと言われてカウンセラーの先生と出会うことができ、カウンセリングの指導のもと子どもと接した結果、とても表情が明るくなり笑顔が増えて外に自主的に出かけられるようになり自分の好きなことを見つけて、失敗しても挫折して落ち込んでも、また新しいことに挑戦しようとする意欲が出るようになり大きく成長することが出来ました。今では、大学に進学することが出来て一人暮らしをしています。
夫はうつ病を克服することが出来、私自身もカウンセリングを受けながら心理学を学んだ結果、考え方に歪みがあったことに気づき、自分の気持ちや考えが分かるようになり自分自身を取り戻すことが出来て親子代々の負の連鎖を断ち切ることが出来ました。
幼い頃の家庭環境が人の成長に大きく影響すると分かり、私たち家族の経験で同じような悩みで苦しまれている方のお役に立てればと思い活動させていただいております。